介護保険で受けられるサービスとは?それぞれの種類や特徴
介護の知識
- 2023年2月8日
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在宅介護と施設介護で利用できるサービス
介護保険のサービスとは、介護や支援が必要な人が受けられる公的なサービスのことです。
介護保険が適用になるサービスには様々な種類があります。
この記事では、在宅介護と施設介護のそれぞれで利用できるサービスについてご紹介します。サービスの種類と特徴
サービスにはいろいろな種類があり、大きく分けて「在宅サービス」、「施設サービス」、「地域密着型サービス」の3つに分けられます。
在宅サービス
在宅サービスは、要介護・要支援者が現在の自宅などで生活しながら利用できる介護サービスです。
介護保険で受けられるサービスの中でも種類が非常に多いため、次の4つ分類して、各サービスの内容を決めています。
・訪問サービス
・通所サービス
・短期入所サービス
・その他のサービス●訪問サービス
訪問介護(ホームヘルプ)
ホームヘルパーなどが居宅を訪問し、入浴・排泄・食事の介助などの「身体介護」をおこなったり、調理・洗濯・掃除などの「生活援助」をおこなうサービスです。
訪問入浴介護
介護職員と看護職員が移動入浴車で居宅を訪問し、専用の浴槽で入浴介助をおこなう介護サービスです。
訪問リハビリテーション
事業所の医師の指示により、リハビリ専門職である理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が居宅を訪問してリハビリを提供します。居宅での生活機能の維持・向上を目的としています。
訪問看護
病気や障がいのある方が、居宅で療養上のケアを受けるサービスです。
医師の指示により、看護師や理学療法士、作業療法士などの専門家がに居宅を訪問し、医療的ケアを施します。
●通所サービス
通所介護(デイサービス)
通所介護施設で、食事、入浴などの日常生活上の支援やレクリエーション、機能訓練を日帰りで利用できます。
要介護認定を受けた方が、自宅で生活を続けられるよう、身体機能の維持や向上を目指して機能訓練などをおこなうサービスです。通所リハビリテーション(デイケア)
介護老人保健施設や病院、診療所などで、食事などの日常生活上の支援や機能訓練、リハビリテーションをおこないます。
デイサービスは日常生活のための機能訓練が目的ですが、デイケアは主にリハビリテーションに特化したサービスと言えます。●短期入所サービス
短期入所生活介護(ショートステイ)
介護老人福祉施設などに短期間入所して、日常生活上の支援や機能訓練などが受けられます。
短期入所療養介護(ショートステイ)
介護老人保健施設や医療施設などに短期間入所して、看護や医学的管理下での介護や支援、日常生活上の世話や機能訓練などが受けられます。医療型のショートステイです。
●その他のサービス
特定施設入居者生活介護
指定を受けた有料老人ホームなどの特定施設に入居している要支援、要介護の人が、入浴、排せつ、食事などの介護やその他の日常生活上の世話、機能訓練、療養上の世話を受けられます。
居宅療養管理指導
要介護や要支援と認定された方で、通院が難しい方を対象としたサービスです。
医師や歯科医師、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士などが、通院が困難な利用者の居宅を訪問し、療養上の管理や指導をします。福祉用具貸与
福祉用具貸与は要介護者に対し、日常生活の自立を助けるための福祉用具を貸与するサービスです。
要介護区分状態によって、車いすや手すり、歩行器など、対象となる品目が異なります。施設サービス
介護保険施設に入所して利用するサービスです。要支援1・2の人は利用できません。
施設を利用したサービスは、サービス費用のほかに、居住費等、食費などが別途利用者担になります。介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
常時介護が必要で居宅での生活が困難な人が入所して、日常生活上の支援や介護が受けられる施設です。
介護老人保健施設(老人保健施設)
状態が安定している人が在宅復帰を目指し、リハビリテーションや介護が受けられる施設です。
介護療養型医療施設(療養病床等)
療養病床等のある病院または診療所で、長期の療養を必要とする人が療養上の管理、看護、医学的管理のもとで、介護やその他の世話、機能訓練、必要な医療を行う施設です。
介護医療院
医学的管理のもとで長期療養が必要な人のための医療のほか、生活の場としての機能も兼ね備え、日常生活上の介護などが受けられる施設です。
地域密着型サービス
地域密着型サービスは、住み慣れた地域での生活を続けるために地域の特性にあわせたサービスです。サービスの内容や種類は、市区町村によって異なります。
基本的には利用者はサービス事業所のある岐阜市の住民に限られます定期巡回・随時対応型訪問介護看護
日中・夜間を通じて定期的な巡回と随時の通報などにより、介護や看護、緊急時の対応などが受けられます。
夜間対応型訪問介護
巡回や通報システムによる夜間専用の訪問介護が受けられます。
地域密着型通所介護
定員が18人以下の小規模な通所介護施設で、日常生活上の世話や機能訓練などが受けられます。
認知症対応型通所介護
介護予防認知症対応型通所介護
認知症の人が、食事や入浴などの日常生活上の世話や機能訓練、専門的なケアなどのサービスを日帰りで受けられます。
小規模多機能型居宅介護
介護予防小規模多機能型居宅介護
通いを中心に、利用者の選択に応じて訪問や泊まりのサービスを組み合わせ、多機能なサービスが受けられます。
看護小規模多機能型居宅介護
小規模多機能型居宅介護と訪問看護を組み合わせることで、介護や看護のケアが受けられます。
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
介護予防認知症対応型共同生活介護
認知症の人が、共同生活をする住居で、日常生活上の世話や機能訓練などのサービスを受けられます。
地域密着型特定施設入居者生活介護
定員が29人以下の小規模な有料老人ホームなどに入居する人が、日常生活上の世話や機能訓練などのサービスを受けられます。
地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
定員が29人以下の小規模な介護老人福祉施設に入所する人が、日常生活上の世話や機能訓練などのサービスを受けられます。
まとめ
以上のように、介護保険のサービスにはさまざまな種類があります。
介護の現場で働く場合、それぞれのサービスの内容を理解しておくことが大切です。
新しい職場を探す際には、サービスの特徴をよく確認して自分に合った施設を見つけましょう。
(参照:岐阜県「岐阜市の介護保険」)