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特別養護老人ホーム(特養)とはどんな施設?

介護施設・職場

2023年4月10日

施設の特徴や介護職員の仕事内容をご紹介

 

介護業界の中でも特に求人が多い特別養護老人ホーム(特養)の介護職。
この記事では、特養で働くことを検討している方のために、特養の特徴や介護職員の仕事内容、働くメリット・デメリットなどを紹介していきます。

 

 

特養ってどんな施設?

特別養護老人ホーム(特養)は、地方自治体や社会福祉法人などの公的機関が運営している介護保険施設の一つです。
一般的に「特養(トクヨウ)」や「介護老人福祉施設」とも呼ばれています。
食事や入浴における介護をはじめ、掃除や洗濯などの生活支援、機能訓練、レクリエーション、健康管理などの様々なサービスを提供しています。

 

介護保険が適用されるため、民間が運営する有料老人ホームよりも比較的入居費用が安いことが特徴です。
そのため、入所希望者も多く、申し込みをしてもすぐに入所できるとは限りません。

 

主に常時介護を必要とする在宅生活が困難な高齢者の方を対象としており、通常、終身利用・長期入所が可能です。

 

特養に入所できるのは、原則として「65歳以上で要介護3以上の認定を受けている方」です。

要介護3とは、一人で立ち上がったり歩いたりすることができず、着替えや排せつ、入浴などの全介助が必要な状態のことを指します。

 

*ただし、要介護1〜2の認定であっても、以下のような場合には条件に当てはまることになります。

<特例の要件>
①認知症である者であって、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られること
②知的障害・精神障害等を伴い、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さ等が頻繁に見られること
③家族等による深刻な虐待が疑われること等により、心身の安全・安心の確保が困難であること
④単身世帯である、同居家族が高齢又は病弱である等により家族等による支援が期待できず、かつ、地域での介護サービスや生活
⑤支援の供給が不十分であること

(参照:岐阜県「岐阜県指定介護老人福祉施設等の入所に関する指針」

 

どんな職種の人が働いているの?

特養で働く介護職員の主な職種は、
・介護職員
・看護師、准看護師
・リハビリ専門職(作業療法士・理学療法士・言語聴覚士など)
・生活相談員
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・栄養士

 

特養で働く介護職員の仕事内容は?

特養で働く介護職員は、身体介護や生活を中心に行います。
一日の仕事の流れは有料老人ホームなどの施設と基本的には変わりませんが、特養は入居者の多くが要介護度が高いので身体介護が比較的多いと言えます。
・食事介助
・入浴介助
・排泄介助
・生活支援
・リハビリのサポート
・レクリエーション・イベント
・健康管理・緊急対応
・看取り

などがあります。

 

特養で働くメリット・デメリットは?

特養で働く介護職員にとって、どのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。

 

メリット

・介護技術をしっかりと身に付けることができる
・働きながらスキルアップを目指しやすい環境のため、やりがいを感じやすい
・福利厚生が手厚いので、安定した収入を得られる

 

特養は要介護度の高い利用者さまが多いため、他の施設と比べて身体介護を行う場面が多く、介護技術をしっかりと身に付けることができます。また、特養はさまざまな職種の人が活躍しており、各分野の専門家が連携を取りながら業務を行うため、他職種の専門知識も学ぶことができます。そのため、特養での経験があれば、どの介護施設に行っても通用するとも言われています。

 

デメリット

特養で働くことにはさまざまなメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。

・要介護度の高い利用者さまが多いので、身体的な負担が高め
・利用者数が多いため、多忙なことが多い

 

利用者さまの要介護度が高いことは、介護スキルを身に付けるためのメリットでもありますが、無理な身体介護が腰痛を発症させるリスクもあるため、十分注意する必要があります。
利用者数が多いことに加え、身体介護が必要な方が多く、忙しい傾向にあります。
介護業界の慢性的な人手不足も加わり、ほかの施設と比べてもスタッフの仕事量は少なくありません。

 

 

 

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